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うつ病は周知の通り、精神的な症状が主に表れる病として認知されていますよね。

しかし、実はうつ病になると心の症状だけでなく、身体的にも様々な症状が出てくるとされています。

ただ、この身体の症状とうつ病をリンクして考える風潮があまり浸透していないために、うつによる身体の不調が現れているにも関わらず、そのことに気付かない人も多くいます。

今回は2回に分けて、うつ病と身体の痛みについてご紹介します。

うつ病で痛む身体の部位にはこんな部分がある

うつ病に伴って痛む身体の部位には個人差がかなりあるのですが、多いのは「頭・肩・胃」となっています。

うつ病を罹患している人で身体の痛みを伴った事がある人のうち、頭痛を感じた人は約36%となっています。

次いで肩の痛み(強度の肩こりなど)、胃の痛みはいずれも約20%強の割合となっているのです。

つまり、うつ病に伴う身体的な痛みを感じた人のおよそ7割で、頭・肩・胃いずれかの不調を持っていた(持っている)ということが言えるわけです。

また、これまでに挙げた部位の他にも、首や手足、腰、背中に痛みを感じる人はそれぞれ10%を超えますし、少数ではありますが子宮や腸などの内臓や関節、歯、顔に痛みを感じるという人も存在しています。

身体の痛みはうつ病の回復を妨げることも

ここまでに、うつ病には身体の痛みを伴うことがあること、痛みの部位には個人差があることをご紹介しました。

では、うつ病に罹患した人は、どのくらいの割合で「身体的痛み」を感じていると思いますか?ある調査によると、それはなんと6割にも及ぶということなのです。

しかしながら、こうした身体の痛みを伴っている人が、実際の治療の場ではその「痛み」について医師に話をしていないことが多いと言います。

それは一体どうしてなのでしょうか?この答えは「身体の痛みがうつによるものとは思わなかったから」です。

こうして身体の痛みとうつをリンクさせずに医師に身体的な痛みの症状を話せずにいた人は何と7割弱にもなるのです!

ですが、医師の6割強は、患者さんがうつ病に伴う身体の痛みを開示してくれた方が治療効果が上がると思っているのです。

そして実際に、身体的症状を医師が把握して精神的な症状と一緒に治療をしていく方が、うつ病の改善は早いという結果がでています。

これは、うつ病による精神的症状を、身体が不調であることでさらに悪化させてしまうからです。

うつ病で気分が落ち込んでいる時に、身体にまで痛みがあると、抑うつ状態が悪化するのは想像に難くないですよね。

例えば頭痛がずっと続いていて、そのことがうつ病の精神状態を悪くしていたとすると、頭痛だけでも薬で改善することができれば、そのことに悩んでした精神的症状も少しは改善しますよね。

このように、うつ病と身体の痛みは深く関係していることが明らかになってきているので、うつに伴う身体的痛みがみられる場合は、「これは(精神科の)医師に相談しても良いのだろうか?」と遠慮せず、どんな些細なことでも医師に相談をするようにしましょう。

うつ病と身体の痛みがリンクしていることはここまで説明してきた通りですが、うつ病に伴う身体の痛みを改善することの大切さについて、もう少し掘り下げてお伝えしたいと思います。

うつ病患者の痛みを認識している医師は何と○%?!

うつ病を罹患している人の約6割は何らかの身体の痛みを持っていることが多いのですが、実はそのことについてしっかり認識をしている医師と言うのは何と3割しかいないというアンケート結果があります。

これは、医師がうつ病に身体の痛みが伴うことを知らない、というのではなく、自分の患者さんがうつ病に伴う身体の痛みを持っていることを知らない、ということです。

つまり、医師と患者の間で、治療に必要なコミュニケーションや情報共有が不足しているということです。

せっかくうつ病に向き合って治療をしているにも関わらず、医師と治療に必要な情報を共有できないままでいると、どうしても治療はスムーズにいかなくなります。

身体の痛みについて、患者がしっかり医師に伝えていれば、そして医師側も、うつ病と身体の痛みが並行することを知っているのですから、自分の患者にもう少し「身体に痛みがあるかどうか」を掘り下げて聞いていれば、患者側は自分のうつ病に対してより良い治療を選ぶことができるのです。

ですから、うつ病には「身体に痛みが伴うことがある」という事実を、患者側もしっかり知っておくことが必要ですし、医師ももっと積極的にその点を患者に問うことが必要になってきます。

どうしてうつ病で身体が痛むの?

では、そもそも精神的な病であるうつ病でどうして身体の痛みが出てくるのでしょうか?

人間が感じる「痛み」というのは、「今○○が痛いですよー」という痛みの信号を大脳が「了解!」と受け取ることで成り立っています。

痛みの信号をまず最初に感じるのは身体中にある末梢神経で、その信号はその後脊髄を通り、大脳に送られるのです。

こうして信号が大脳に伝われば脳は「痛み」を認識し、それに対する応答をするのです。(例えばあまりに強い痛みなら脳内に痛みを緩和させるホルモンを出したり、他にも痛みを感じたことで痛みを感じている部位の異常を見つければそこに痛みの原因を改善させるものを集中させるようにしたり、です)

例えば、指を包丁で切ってしまったとして、切った傷を痛いと感じるには、指を切った信号が指から脊髄を通って大脳に送られることで、初めて「痛い」と感じるのです。

そして痛みを感じることで、指の傷を治そうとする身体の働きが出動していったり、痛みを和らげるために脳内ではセロトニンやノルアドレナリンが放出されるというわけです。

そしてこのセロトニンとノルアドレナリンは、うつ病患者の脳内では放出量が少なくなるとされていて、そのためにうつ病患者は普段は感じないような些細な痛みさえも「痛い」と感じるようになるというわけです。

ですから、うつ病に罹患してしまうと、それまでは感じなかったようなちょっとした身体の不調を「痛い」と感じてしまうようになるというわけです。

さらに、こうした身体の「痛み」を放っておくと、身体が痛む→気分の落ち込み→うつ病の改善が遅れる→身体が痛む→気分の落ち込み→…と悪循環に陥ってしまうというわけです。

ちなみに、うつ病患者の中で、身体の痛みがある人のうち70%強もの患者さんが、身体の痛みがうつ病の回復を遅らせていると思っているのです。

まだまだ「うつ病と身体の痛み」については、世間的に周知されているものではありませんが、少しでも自身の心地を良くするために、このことをしっかり頭に入れておいて、治療の際にはしっかり医師に伝えるようにしていきたいですね。

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