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日本は現在、急速な勢いで高齢化を迎えているわけですが、その高齢化にしたがって、今までは少数だった病気の人が急増しています。

老人性うつ病もその1つ。

現代の日本では、うつ病そのものは既に「他人事」の病気ではなくなっています。

ストレスフルな時代ということもあり、うつ病そのものにはいつ、誰が罹患してもおかしくない社会状況です。

しかし、そんな中にあっても、年齢によってうつ病は区別されており、高齢者がかかるうつ病は特に「老人性(高齢者)うつ病」と言われています。

今までなかった病気ではありませんが、高齢者の母数が増えているために、罹患者もこれまでにはなかったほどに増えています。

どんな人にもやってくる「老い」と、どんな人でもなる可能性のある「うつ病」、きちんとした知識をもって高齢化社会をサバイブしていきましょう!

老人性うつ病と普通のうつ病は違うの?

老いとともに増えてくる精神的な病と言うと「認知症」が真っ先に挙がるのではないでしょうか?

たしかに認知症は、現代日本において、老年期に患う精神疾患の1位にあがります。

ただ、次いで多いのが「老人性うつ病」で、実は多くの人が認知症とともにうつ病に罹患していたり、またはうつ病であるのに認知症と間違われていることもあるのです。

では、老人性うつ病を疑った方が良い場合の症状というのはどのようなものなのでしょうか?

老人性うつ病に気付くためのチェック!

  • 睡眠について…眠りがとても浅い/寝つきが悪い/朝早く目覚める
  • 気持ちについて…何事にもやる気がわかず、だんだん抜け殻のようになってきた
  • 身体の不調…原因がわからないが、何だか身体がはっきりしない/不調である/ボーとしている時間が多い
  • 生活における点…食欲がない/痩せてきた/記憶力が急激に落ちたことを自覚している/酒量が増えた/以前に比べて口数が大幅に減った
  • 精神面…イライラすることが多くなった/ちょっとしたことですぐに涙がでる/好きな事に興味がもてなくなってきた/自分を卑下してしまう/死にたいなどと言ってしまうことが増えた/少しのことがとても心配になる

上記のチェックに3つ以上「yes」がつくなら、老人性うつ病とまではいかなくても、精神的にちょっと疲れていることを自覚した方が良いでしょう。

8割以上あてはまるならば、老人性うつ病を疑って、専門医の診察を受けることをおすすめします。

上記の項目には、年を経てくるとどんな人にも当てはまりやすい項目もあります(例えば早く目が覚めるなどはそうですね)。

ですので、少し当てはまるものがあったからと言って、心痛を深くする必要はありませんが、年を取ると起きてくる「老人性うつ病」というものがあることは、頭の隅に置いておいても良いでしょう。

老人性うつ病の種類について

通常のうつ病と同じく、老人性うつ病にもいくつかの種類があります。

ここではその種類について、具体的にご紹介します。

典型的なうつ

一般的にうつ病と言うのは、DSMというアメリカ精神医学会が制定している国際的判断基準を基にして判断します。

老人性うつ病でもこの判断機銃と言うのは基本的に変わりません。

ですので、これから挙げる項目に5つ以上当てはまり、しかもその状態が2週間以上続いている、さらに生活に支障がでているのであれば、うつ病の疑いは濃いと言えるでしょう。

  • ほとんど毎日にわたって、1日中抑うつ気分が続く
  • ほとんど毎日にわたって、1日中何についても興味がもてず、喜びを感じない
  • 全くと言っていいほど食欲がないか、逆に異常な食欲で体重が激増した
  • ほぼ毎日眠れないことが続いているか、逆に眠り過ぎることが続いている
  • ほぼ毎日、イライラして仕方ないかもしくは何も関心がもてない
  • とても疲れやすく、何事にも気力がわかない
  • 常に自責の念に駆られたり、自分を卑下したりしている
  • 集中力が落ち、決断力も落ちた
  • 自殺について繰り返し考えてしまう

仮面うつ病

次に挙げるような体調不良を訴えることの多いうつ病です。

体調不良の例)

  • だるくて疲れやすい
  • 腰痛や頭痛が常にある
  • 耳鳴りがひどい

これらは強いストレスにさらされることによって起きた抑うつ気分や、思考障害が身体の症状となって出てきたものです。

心理的な不調が「体調不良」という仮面をかぶっているように見えることから、仮面うつ病といわれます。

高齢者の場合は、本当に体調不良が起こっている場合もあります(腰痛や関節痛などは高齢によるものかもしれません)。

ただ、仮面うつ病であると、そうした高齢による原因だけでは考えられないほどに多くの不調を訴えることが特徴です。

躁うつ病

双極性障害の1部としてうつ状態が表れるうつ病です。

基本的に双極性障害は若い人が発症する場合が多いのですが、高齢者にもみられることはあります。

焦燥型うつ病

不安や焦り、~しなければと言った感情が強く、妄想ではないかと思えるほどの心配にとらわれるタイプのうつ病です。

老人性うつ病の見分け方とは?

急激な高齢化で罹患者数も年々増えている「老人性うつ病」ですが、実はまだ一般的には「老人性うつ病」と「認知症」はその区別の仕方において周知されているとは言い難い状況です。

待ったのきかない高齢化が進む中、誰しもが通るのが「老い」という道です。

親だっていつまでも若いわけではありません。

少しでも正しい知識で、老人性うつ病について知っておくのは、私たちの急務ということができるでしょう。

認知症と老人性うつ病は異なる病だけれど…

高齢者のうつ病は、認知症と混同されやすい特徴があり、米国国立衛生研究所によると、記憶力や認知機能の低下を気にして精神科を受診する高齢者の約2割は、実は認知症ではなくうつ病が原因とも言われているのです。

さらに認知症とうつ病を区別しにくくしてしまうのは、どちらにも「抑うつ」が現れる場合があるということです。

うつ病の場合は抑うつが現れるのは、病の特徴からして当然と言えば当然なのですが、認知症にも初期段階でうつ状態を示すことがあるというのは、あまり知られていないところです。

けれども、医療機関の報告や研究によると、認知症になった人の約4~5割の人は、初期段階でうつ状態を示していたとも言われているのです。

もっと加えると、老人性うつ病の特徴としては、一般的に注意力の散漫と同時に多動になる傾向や、非常に強い不安感・妄想を抱くようにもなりというのもあります。

食欲減退や不眠も続き、そのために体調不良に陥ることもしばしばです。

以上の特徴は、認知症にもみられることがあるため、日本においては、医療関係者以外の人間であれば、老人性うつ病を疑うより先に認知症を疑うことが多くなるのです。

他にも認知症と老人性うつ病には共通した病状が見られることもあるのですが、この2つが最も違う点と言うのは、抗うつ薬による治療を始めると、老人性うつ病ではこうした特徴的な症状がみるみる改善するということです。

認知症と老人性うつ病を見分けるには?チェック項目で確認

これまでに述べてきたように、認知症と老人性うつ病を見分けることは、一般人にはまだ難しいことではあるのですが、いくつか特徴的な項目をチェックすることで、認知症を疑っていても「もしかしたら老人性うつ病かも?」という余地もでてくるかと思います。

少しでも適切な治療を受けることができるように、認知症と老人性うつ病を見分けるチェック項目をご用意しましたので、気になる方はチェックしてみてください。

発病に関する特徴

老人性うつ病
短期間で様々な症状が現れてくるので、周囲に異変を気付かれやすい
認知症
徐々に進行していくことが多いので、周囲の人が本人の「変化」について初期段階で気づきにくい

症状に関して

老人性うつ病
抑うつ状態が強いために、自分を卑下することが多く、「死にたい」という希死願望を周囲に漏らすことも
認知症
やる気の低下や問題行動(悪化すると万引きなど、反社会的な行動になることも)が目立つが、自責の念にかられたり、希死願望は持っていないことがほとんど。

睡眠に関して

老人性うつ病
本人が「眠れない」ということに困っている
認知症
夜間に眠らず活動をすることが多いので、周囲の人間が「眠ってくれない」と困っている

本人の自覚について

老人性うつ病
出来ない事や忘れっぽいことなど、認知機能の低下に関して患者自身が自覚しており、不安を感じている。

また自分の変化についてとても気にしている。

認知症
初期段階では自身の認知機能の低下を自覚し不安を感じている。またそのことで抑うつになることがあるが、程度が進行してくると、自分の症状には無関心になる。

質問したことについての回答

老人性うつ病
質問について色々考えた末に「わからない」と言って、答えられない事が多い
認知症
質問に関して的外れの回答が多い。そのことについて指摘すると、何だかんだと言って取り繕う。(プライドは喪失していないため)

うつ病を既往していたか

老人性うつ病
既往歴がある人が多い
認知症
既往歴はない人が多い

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