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うつ病と聞いて症状で思いつくのはやはり「極度の落ち込み」や「継続的なマイナス思考」などではないでしょうか。

実際うつ病に罹ってしまった人も、こうした気持ち的な症状に気づいて専門医を受診することが多いのが事実です。

しかし、うつ病には気持ちとして表出する症状以外に、身体に表れてくる症状も多くあります。

ただ、このような症状については、「気の持ちよう」とか「頑張れば何とかなる」と本人も周囲も考えることが多く、なかなか「うつ病だ」と気づかれにくいことがあります。ここでは、うつ病による症状を、心身両面からご紹介します。

何事においても責任感が強く、まじめで仕事熱心だと言われる人は、反面ちょっとしたきっかけで感情のコントロールができなくなり、うつ病を発症する危険性が高いと言えます。

うつ病の原因は様々で、精神的・肉体的疲労が続くとそれがストレスとなり、蓄積して行くストレスを上手に解消できなくなると、気分的に落ち込んでうつ状態に入ってしまうようです。

あるうつ病発症者のケース

ここで1つのケースを考えてみましょう。モデルは男性で、まじめな仕事ぶりには以前から定評があり、周囲からは社交的で活発な人だと思われていました。

ある時にそれまで勤めていた会社を離れ、自分で事業を起こします。

最初は活力に満ちあふれ、寝食を忘れるほどに仕事に打ち込みます。

しかし事業は予想していたようには上手くゆかず、更に努力しても思ったように好転しません。

そこで男性は考えます。

(今まで仕事ができたのは、会社のおかげだったのか?)

(私には事業を成功させる能力が無いんじゃないか?)

うつ病の初期症状から進行状態へ

その内に経済的にも追い込まれて来て、昼も夜も、寝ている時でさえ金銭問題と仕事の事が頭から離れなくなります。

朝起きるのが辛くなり、それどころか眠る事が怖くなり、不眠のまま一日布団の中で過ごす日さえ出て来ます。

焦燥感からイライラが募り、家族に対して意味も無く怒りをぶつけたりしてしまいます。

時々気分的に高揚する日もあって、そんな時は再起を図ろうと仕事に打ち込みますが、長続きせず再びやる気を失って、終日うつむいたままふさぎ込んでいる事が多くなります。

家族はどう接したらいいかが分からず、そっと見ているしかありません。

男性はやがて仕事にも出なくなり、一日横になったまま何もしないで過ごすようになります。

まるで魂が吸い取られてしまった人のようです。

うつ病の原因はさまざま

この時男性の身体の中では、脳内の神経伝達物質の働きに異常が生じていると考えられます。

人間の脳内では、無数の神経細胞が互いに神経伝達物質を介して、様々な情報をやりとりしています。

その中で「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの気分や意欲をコントロールする神経伝達物質が、何らかの原因で正常に機能しなくなってしまったのが、うつ病だと考えられています。

原因としては、仕事に関わる疲労、家庭内の問題、肉体的な疾患、大切な人が亡くなった喪失感など、あらゆる負担がきっかけになり得ます。

転居や転職、女性の場合は妊娠や出産も原因になる事があります。

上記の例にもありましたが、初期症状としては気分が落ち込んだ状態が長く続く、食欲が無くなる、眠れなくなるなど一時的な疲労として見過ごされやすく、病気として認識しないままに悪化してゆく事例が多く見られます。

うつ病による症状のいろいろ

  • 精神的なもの
  • うつ病では、これまで楽しいと思えたことや、熱中して取り組めたことに対して、どう頑張っても興味がもてなくなったりします。

    それは興味が変わって別のものが好きになったとか、そういったことではなくて、何をしても「面白くない」と感じるようになるということです。

    日々の中のどんなことも楽しくない、何をしてもつまらなく感じる、些細なことで悲観的になってしまう…このうような気持ちが継続的に感じられるときは、少し自分の心と向き合う時間を作りましょう。

    しばらく休養をして心が潤ってくるときは、まだ、うつ病ではないかもしれません。

    でもこうした気持ちが1日のうちでも波のように引いたり寄せたりするとか、休養を取れば取るだけ身体が重くなる、といったことであれば、思い切って専門医を訪ねてください。

    その他、代表的な精神的症状には、常識を逸脱したことを考え続けてしまう(または行動に移してしまう。よくあるのは万引きです)。

    「仲間の中にいても、家族といても、いつも孤独感を強く感じてしまう。」「物忘れが多くなった。」「将来への希望が一切感じられなくなった。」など、こうした気持ちが続くときは、しっかり心のメンテナンスをしていきましょう。

  • 身体的なもの
  • うつ病による身体的な症状で、大体どんな人にもでてくるのが「不眠」です。

    眠い気がする、いつも気怠い、そのように感じているにもかかわらず、実際お布団に入ると何だか眠れず、結局そのままうつらうつらしたまま朝を迎えてしまう…。

    特に心配事があるわけでもないのにこうした夜が続くのであれば、これは心のSOSです。

    どこかでかなり大きなストレスを感じていることで、身体は休みたいのに、その欲求に脳が応えられていないちぐはぐな状態に陥っています。

    不眠が続いてどんどんホルモンバランスが崩れていけば、それはうつ病への坂道を転がるようなもの。

    不眠が続くときはまず相談でもよいので、心療内科などのカウンセリングをうけてみてください。

    次にうつ病による身体の異変としては「食欲低下」が挙がります。

    今までの好物すら美味しく感じられなくなったり、特にダイエットをしていないのに1か月で数キロ減ったり、などということがあれば、しっかりと自分の生活を振り返ってみてください。

    不摂生や偏った栄養など、原因が見当たらないのに先に述べたような症状があるなら、それは危険信号が灯っている証拠です。

    そしてこれは、周囲の人も本人すら「根性論」で片づけてしまいがちな「継続的な倦怠感」という症状です。

    何をしても、いくら身体を休めても疲れが一向に抜けないというときは要注意。その症状が続くと、寝床から出ることすら出来なくなるほどの疲労感に苛まれるようになってしまいます。

    他には、すっきりしない頭痛が続く、頭重感、便秘、動悸が激しくなる、胃痛、原因のわからない突然の発汗、息苦しさなどが挙げられます。

    最後に、うつ病による身体的な症状として、なかなか気づきにくいホルモン由来の症状があります。

    女性であれば月経不順、男性であればED、男女ともには性欲の著しい低下などが挙げられます。

精神的な症状で周囲が気づきやすいもの

「あの人はどうも最近、集中力に描けるな」とか「表情が能面のように乏しくなったな」というのは比較的周囲の人が気づきやすい客観的なうつ病の症状です。

他にも以前よりもすぐに怒るようになったとか、些細なことで激昂する、以前は絶対なかったのに暴力を振るうことが出てきたなどが見られれば、その人はうつ病でなくても心に大きなストレスを抱え続けている危険性があります。

そのまま周囲が放っておけばうつ病へと進行してしまうのも時間の問題になります。

もし直接本人に伝えにくければ、しかるべきルートから本人に伝わるよう、上司や社内の機関に相談をしてみてください。

典型的な症状意外にも、様々なタイプの症状が現れますから、まずは症状を見極めた上で、ちょっとでも異変を感じたら病院で診察を受ける事をおすすめします。

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うつ病対策のためにできること

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